2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

とにかくベラボーな「TAROの塔」

小林秀雄の『本居宣長』についての本のあとは、司馬遼太郎の『この国のかたち』についての本を読んでいる。関川夏央の『司馬遼太郎の「かたち」』という本。司馬遼太郎というのはとても特異な人物だといつも思う。文章を書く人にはあまり感じられない雰囲気…

橋本治『小林秀雄の恵み』読了

橋本治『小林秀雄の恵み』(新潮文庫)を読んだ。とても長い本だった。小林秀雄に興味があるから読めたが、小林秀雄にも本居宣長にも橋本治にも興味のない人にはこの本は読めないだろう。当り前だけれど。 本居宣長が「私はこう思いますけど、皆さんはどうか…

小松左京『SF魂』

小松左京『SF魂』(新潮新書)を図書館で借りて読む。SFそのものではなくSFについての本の三冊目。 どれだけ準備をすれば気が済むんだ! もうそろそろSF小説そのものを読めよ、という気分に自分でもなるのだけれど、読みません。このまま最後までS…

長山靖生『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』

長山靖生『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』(河出ブックス)を読んだ。最初から読んでいたが、明治の歴史に飽きて、途中ぱらぱらっとめくって昭和あたりの歴史を読んだ。日本のSF小説でもっとも偉大なのは小松左京なんだろうなと思った。 もっと…

谷岡一郎『SFはこれを読め!』

藤子・F・不二雄、『インセプション』(クリストファー・ノーラン監督)と、たまたまなのだが最近SF作品に目がいっている。 これまでSFの小説を熱心に読んだことがあるのはマイクル・クライトンくらいしかいない。いくつか他の作家のものも読んだことは…

クリストファー・ノーラン監督『インセプション』

クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』を見た。アカデミー賞授賞式を見て興味を持って見た。 吉本ばななの『キッチン』と高橋源一郎の『ペンギン村に陽は落ちて』とウォシャウスキー兄弟の映画『マトリックス』とスピルバーグ監督の『マイノリテ…

ディケンズ『荒涼館3』

ディケンズ『荒涼館3』(ちくま文庫)を読んだ。 タルキングホーンが何者かに殺され、ジョージがバケットにつかまる。 長く読んでいるので、いい加減に読み終えたい。やっとあと一冊になった。

藤子・F・不二雄のSF

少し前にNHKの「100年インタビュー」で藤子不二雄Aのインタビューを見て、昨日は手塚治虫の番組を録画していたのを見て、今日は録画していた藤子・F・不二雄の番組を見た。最近NHKはあの周辺の人たちに注目しているのかもしれない。藤子不二雄A…

雑感

この間弁当箱を買って包装してもらうときに「ご自宅用ですか?」と訊かれ、「いえ、お出かけ用です」と答えたくなった。 アカデミー賞の授賞式を録画していたので見た。 ディカプリオの出ている『インセプション』がいちばんおもしろそうだった。おもしろそ…

震災

毎日毎日震災と原発のニュースを見続けている。 会社に行っている時間は見ていないけれども、会社に行かなければえんえんと見てしまっているだろう。やることがあるというのは良いことだ。 テレビでつらい場面を見続けるのは結構心理的な負担が大きいものだ…

「小林さん、本居さんはね、やはり源氏ですよ、では、さよなら」

橋本治の『小林秀雄の恵み』(新潮文庫)を読み始める。結構分厚い本です。 100ページほど読んだ。 源氏物語は地の文章が敬語を使用してあるので、和歌の部分が登場人物の“生の声”が出ている唯一の部分であるというところに感心した。やはり全訳した人は…

河合隼雄『心理療法序説』

河合隼雄『心理療法序説』(岩波現代文庫)を読んだ。 心理療法家にいまさらなるつもりもなくて、普段の生活で知り合いに心の病について相談を受けたときのために読んだわけでもなくて、どんなふうに読んだかというと、自分の中のクライエントとどう付き合う…

関川夏央と水村美苗と橋本治

英語の勉強は「VOA Special English」のPodcastをiPodに入れて聴いている。(最近の日本語は新しいことを書こうとするとどうしてもアルファベットが出てきてしまう。日本語の文章の中にアルファベットが頻出するのがどうしても違和感があるのだが、「ポッド…

鳥飼玖美子『「英語公用語」は何が問題か』

鳥飼玖美子『「英語公用語」は何が問題か』(角川oneテーマ21)を読んだ。 このひとのNHKの番組を見て英語に再び興味を持ったので、一応の礼儀として(?)書いた本も読んでみた。通訳の経験があるので何かというと、「難しければ通訳に頼むという方法も…