2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉 黒澤明 日本映画の巨人』

『ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉 黒澤明 日本映画の巨人』を図書館で借りて読む。 このシリーズはおそらく高校生か中学生向けなのだろうが、読みやすくて良い。しかしあとは岡本太郎くらいしか他に読みたい人物がいないのが残念。 黒澤明が自殺未遂をして…

『ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉 武満徹 現代音楽で世界をリードした作曲家』

『ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉 武満徹 現代音楽で世界をリードした作曲家』を図書館で借りて読む。 音楽について、わかりやすい本がないかと探しているときに、こんな本もあったのでおもしろいかと思い読んでみた。 武満徹は大江健三郎のお友だちであっ…

木下惠介監督『二十四の瞳』

録画していた木下惠介監督の『二十四の瞳』を見た。 新任教師が小豆島でちょっと失敗したりもして生徒と仲良くなってそれでおしまい、みたいな映画かと勘違いしていた。 とても長い映画で戦前・戦中・戦後を振り返ることが出来る。 映画が作られたのも昭和2…

加藤典洋『敗者の想像力』

加藤典洋『敗者の想像力』(集英社新書)を読んだ。 前半とてもおもしろく、「敗者の想像力」という思いつきを手にしてわくわくしている感じが僕にも伝わってくる。確かに「敗者の想像力」が必要、と思う。占領期のころに、「自分の経験しない過去に遡ること…

成瀬巳喜男監督『山の音』

録画していた成瀬巳喜男監督『山の音』を見た。 成瀬巳喜男の映画を見るのは初めてのように思う。 もっと退屈なのかと思ったが、ふつうに見られた。もう何でもふつうに見られるのかもしれない。年齢的なものかな。 原節子がうじうじしているのでいらいらして…

千葉伸夫『原節子 伝説の女優』

千葉伸夫『原節子 伝説の女優』(平凡社ライブラリー)を読んだ。 この前女優の岡田茉莉子のインタビューを読んで、こういうものもおもしろいのだなと思い、女優の側から映画を考える本を読んでみることにした。 原節子は戦前から女優をしていて、戦前・戦中…

宮沢賢治『新編 風の又三郎』

宮沢賢治『新編 風の又三郎』(新潮文庫)読了。 「やまなし」 クラムボンはわらったよ、とか、死んだよ、とか、殺されたよ、とか印象的だが、何かがつかめてひどく心を動かされるというようなものでもない。 「貝の火」 これは初めて読んだけど、すごい。悪…

村上春樹メッタ斬り!

書店で大森望と豊崎由美の『村上春樹「騎士団長殺し」メッタ斬り!』(河出書房新社)を立ち読みして、この本を読むだけのために村上春樹の『騎士団長殺し』を読みたくなった。 村上春樹は好きな作家なので『騎士団長殺し』もいつか読もうとは思っているが、…

三浦綾子『母』

母の日だったからというわけでもないのだがたまたま、三浦綾子の『母』(角川文庫)を読んだ。 この間沢木耕太郎の『無名』を読んだときには小林多喜二が死んだときの警察関係者が登場したし、他の本で宮沢賢治の死んだのは小林多喜二と同じ昭和八年であると…

佐藤優『僕ならこう読む』

佐藤優『僕ならこう読む』(青春新書インテリジェンス)を図書館で借りて読んだ。 三浦綾子の『塩狩峠』について書かれているので、期待したがあまり本の内容に踏み込んで語ってはいなかった。まあ何か言いたいことがあって、それに都合のいい本を昔読んだ本…

最相葉月『絶対音感』

最相葉月『絶対音感』(新潮文庫)を読んだ。 五歳の娘がピアノを習い始めたのでちょうど良い機会だと思い、前々から気になっていたこの本を読んだ。 絶対音感があったほうがいい、いやなくても大丈夫、あったら大変、みたいな水掛け論が展開されるのかと思…

荒川洋治『詩とことば』

荒川洋治『詩とことば』(岩波現代文庫)を図書館で借りて読む。 宮沢賢治のことが気になっているが、童話は読めるが詩が読めない。ちょっと詩について知りたいと思ってこの本を借りてみた。 詩がどうして読めないかということが最初のほうに書かれていて共…

いないこととすべきなのは小津ではなくて蓮實ではないでしょうか。

『国際シンポジウム 小津安二郎 生誕100年「OZU 2003 」の記録』(朝日選書)を図書館で借りて読んだ。 外国人の批評家や外国人の映画監督の話は、翻訳のせいか読みにくかったので日本人のシンポジウムのところを興味のあるところだけ読んだ。 日本人の映画…

山下聖美『新書で入門 宮沢賢治のちから』

山下聖美の『新書で入門 宮沢賢治のちから』(新潮新書)を図書館で借りて読む。 このところ宮沢賢治を読んでいるのはこの人が出演していたNHKの番組「100分de名著」の再放送を見たことと、映画『シン・ゴジラ』に詩集『春と修羅』が思わせぶりに置かれてい…

宮沢賢治『注文の多い料理店』

宮沢賢治『注文の多い料理店』(新潮文庫)を読んだ。 童話集『注文の多い料理店』のなかでは、小学生のころに国語の授業で読んだ「注文の多い料理店」が最も印象に残った。 懐かしいということもあるが、他にあまり印象に残るものがなかった。ただ、「山男…

三浦綾子『塩狩峠』

三浦綾子『塩狩峠』(新潮文庫)を読んだ。 どうしても古臭いし、ちょっとまともに読めないなという感じがしてしまうのであるが、実は結構心に残る。 暴走列車を自分の身体で止めた人間の話がなぜこんなに長いのだと思ったが、列車を止める話は最後に出てく…

『塩狩峠』の半分くらい

三浦綾子の『塩狩峠』を読んでいる。 最初のほうの、主人公のお祖母さんの死んでしまうあたりで笑ってしまった。そんなメロドラマのような死にかたってあるか、と思った。 読んでいると、小学校の国語の教科書を読んでいるような気になる。小説というのは本…

開高健『人とこの世界』

開高健『人とこの世界』(ちくま文庫)を読む。 たぶん沢木耕太郎を読んでいて、他にノンフィクションでおもしろい作家はいないものかと思い開高健を読んでみようと思ったのだと思う。よく憶えていない。 この本はいつか読もうと思っていて、良い機会だから…

中村うさぎ・佐藤優『死を笑う うさぎとまさると生と死と』

中村うさぎ・佐藤優『死を笑う うさぎとまさると生と死と』(毎日新聞社)を図書館で借りて読む。 この二人の対談本は、『聖書を語る』も『聖書を読む』も読んだがなかなかおもしろい。中村うさぎが佐藤優の良さを引き出せているのだと思う。 今回も佐藤が「…

鶴見俊輔『教育再定義への試み』

鶴見俊輔『教育再定義への試み』(岩波現代文庫)を読んだ。 この本は高橋源一郎が何度か言及していて興味を持っていたが、やっと読めた。 内容は『思い出袋』と重なるところも多い。ある人の思想を理解しようと思ったら、そのひとの本を何冊か(三冊くらい…

鶴見俊輔『思い出袋』

鶴見俊輔『思い出袋』(岩波新書)を読んだ。 この間加藤典洋と高橋源一郎の『吉本隆明がぼくたちに遺したもの』という本で、鶴見俊輔について主に高橋源一郎が語っているのを読んで興味を惹かれて読んでみる。 《特に、大学出の知識人は、当時では平均十八…

沢木耕太郎『無名』

沢木耕太郎『無名』(幻冬舎文庫)を読んだ。 沢木耕太郎の父親は、沢木耕太郎にとってとても尊敬すべき人間だったようで、彼が自分のよく知っていること以外を書かないのは何でも知っている父親(たち)に読まれても恥ずかしくないため、というようなことを…