2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧
東野圭吾『どちらかが彼女を殺した』(講談社文庫)を読んだ。 最後まで読んでも容疑者二人のうちの犯人がどちらかかわからない推理小説で、私のように「そもそも推理小説の犯人なんかはどうでもいい。そりゃ登場人物の誰かが犯人なんだろう。」と思っている…
吉本隆明『西行論』(講談社文芸文庫)を読んだ。 難しかった。 はじめ「僧形論」を読んだあたりでは、当時の宗教観みたいなものの批評に非常に興味を惹かれた。死ぬときに浄土が見えるようになる修行は、ただの意識のパターン化であって何の意味もない、と…
東野圭吾『眠りの森』(講談社文庫)を読んだ。 バレエ劇団が舞台の推理小説で、前々から気になっている映画『ブラック・スワン』を見てみようかなという気になった。バレエそのものを見てみようという気分には全然ならないのだが、バレエを主題にしたものに…
さむけがするので病院に行き、家で寝ていたら心臓が痛い感じに胸が苦しかった。今朝はだいぶ良くなり風邪の症状そのものはなくなったのだが、病院でもらった薬を飲むとやはり心臓が痛くなった。 朝飲んで昼過ぎくらいまで苦しかった。 薬の副作用というもの…
ロドリゴ・ガルシア監督『愛する人』を見た。原題はMother and Child。 アネット・ベニングが気難しい女で、自分でも他人とうまく付き合えないと思っていて、それが少しずつ変わる姿がよい。 いろいろな人が描かれていろいろなことを考えさせるとてもよい映…
アレクサンダー・ペイン監督『サイドウェイ』を見た。 だらだらと続く映画で、退屈はしないが、そんなにはおもしろくない映画だった。 アレクサンダー・ペインは最近の映画で『ファミリー・ツリー』に興味を持っていたが、よく調べてみると『アバウト・シュ…
いまたまたま、大河ドラマの「平清盛」研究(?)の関連で吉本隆明の『西行論』を読んでいるところなので、亡くなったというニュースを聞いて偶然に少し驚いた。 吉本隆明の本は大学時代に読み始めて、そのあとも気になる本をぽつりぽつりと読んでいる感じで…
アメリカのアカデミー賞の授賞式をテレビで見ていて、グレン・クローズの出演している『アルバート・ノッブス』に興味がわいた。男装のグレン・クローズが不気味だった。調べてみると監督は『彼女を見ればわかること』のロドリゴ・ガルシアのようでさらに興…
長くかかって、フラナリー・オコナーの『フラナリー・オコナー全短篇 上』(ちくま文庫)を読んだ。 上巻には短編集『善人はなかなかいない』と初期作品が収録されているが、やはり『善人はなかなかいない』に収録されているもののほうがおもしろい。 初期作…
シリーズ最新作の映画化で書店でものすごく宣伝しているので、加賀恭一郎シリーズの最初の作品である東野圭吾の『卒業』(講談社文庫)を読んだ。 昔の角川映画のような台詞を登場人物が話すので(「ナマいってんじゃないよ」とか)、とても古い気がした。 …
カフカ『変身』(白水uブックス)を読んだ。 新訳(というほどもう最近ではないのだが)ということで、昔読んだ時と印象が違うかと思ったのだが、ぜんぜん変わらなかった。 虫になった主人公は、「引きこもり」とか「老人介護」とか「認知症」とか、そのよう…
辻邦生『西行花伝』(新潮文庫)読了。 読み始めたころは「いつまででも読んでいたい」と思っていたが、最後のころは「いつまで続くんだ、この本は」という気持ちに変わってしまった。 時間をかけて読み過ぎたことが一因だろう。 西行本人も含め、いろいろな…
録画していたマーティン・ブレスト監督『セント・オブ・ウーマン 夢の香り』を見た。 少し長く、おしまいの学校でのアル・パチーノの演説シーンはいらないんじゃないか、みんなに拍手喝采されるような人間じゃないぞ、と思ったが、とてもおもしろい映画だっ…