2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

村上春樹『騎士団長殺し 第1部  顕れるイデア編(下)』

村上春樹『騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(下)』(新潮文庫)を読む。 だんだんとテーマのようなものが見えてくる気がする。 穴の中に入っているときに彼をそのまま放っておこうと一瞬でも思わなかったかと免色が語り手に訊ねる。語り手はそんなこと…

平成終わるってよ

NHK教育テレビで夕方にやっている「沼にハマってきいてみた」(略称「沼ハマ」)という番組があり、様々なことに熱中している人が出てくる番組なのだが、娘(七歳)がよく見ているのでたまにいっしょに見る。 サバンナの高橋が司会で、なかなかおもしろいと…

宮下奈都『羊と鋼の森』

宮下奈都『羊と鋼の森』(文春文庫)を読む。 恩田陸の『蜜蜂と遠雷』を読んだのだがあまりにも喰い足りない感じで、もう少しピアノを題材にしたものを読んでみようと思い、ピアノ調律師が語り手のこの小説を読んだ。 登場人物がみんな優しく、傷つきやすい…

村上春樹『騎士団長殺し 第1部  顕れるイデア編(上)』

村上春樹『騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編(上)』(新潮文庫)を読む。 思わせぶりにわくわくする。 語り手が最初のほうで日本各地を旅するあたりは『ノルウェイの森』を思い出させて、この小説は『ノルウェイの森』の終わったところから始めようとし…

東野圭吾『マスカレード・イブ』

東野圭吾『マスカレード・イブ』(集英社文庫)を図書館で借りて読んだ。 『マスカレード・ホテル』を読んだので続編もついでに読んでみた。 読んだばかりなのだが、どんな話があったのか忘れてしまった。 まあまあおもしろかったように思う。

無の肖像を描く

村上春樹の『騎士団長殺し』のプロローグだけ読むが素晴らしい。 一気に惹き込まれるし、「なんだこれは?」と思う。ついでに「芸術は爆発だ!」と思う。ベラボーだ。 〈顔のない男〉が登場し、肖像画を描いてくれと言う。普通、顔がないのに肖像画は描けな…

恩田陸『蜜蜂と遠雷(下)』

恩田陸『蜜蜂と遠雷(下)』(幻冬舎文庫)を読んだ。 すごいすごいとたくさん言い過ぎて、それ以上どう「すごい」と言ったらいいのか最後は分からなくなってしまった感じだった。 音楽のすごさを伝えるのは難しいのだろう。 すごいひとがたくさん出過ぎて、…

恩田陸『蜜蜂と遠雷(上)』

恩田陸『蜜蜂と遠雷(上)』(幻冬舎文庫)を読んだ。 ピアノのコンクールの話で、娘がピアノを習っていることもあり、単行本が出て直木賞を獲ったときから気になっていた。単行本は二段組だったので読みにくそうに思い、文庫になるのを待っていた。 恩田陸…

井上真偽『その可能性はすでに考えた』

井上真偽『その可能性はすでに考えた』(講談社文庫)を読んだ。 期待して読んだが私には合わない。 ひとつの話についての推理を順番に、対決のように行い、探偵が傷付きながらも勝利していくという、山田風太郎風、少年漫画風のミステリーだった。怪しい敵…

東野圭吾『マスカレード・ホテル』

映画版の宣伝で気になっていた、東野圭吾『マスカレード・ホテル』(集英社文庫)を図書館で借りて読んだ。 長いものだが一気に読めておもしろかった。 刑事がホテルマンに変装して張り込みをするという話だった。ホテル業界と警察の世界の考え方の違いがわ…

穂積『式の前日』

テレビ番組の「あさイチ」で漫画の紹介があり、そのなかで気になった穂積『式の前日』(小学館)を図書館で借りて読んだ。 六つの読み切り作品が収録されていて、短篇小説を読むように読んだ。 自信のあるものから順番に載せているのか、最初のほうに掲載さ…

武田真治『優雅な肉体が最高の復讐である。』

この前「徹子の部屋」に武田真治が出たときに心身が不調のときに身体を鍛えはじめたという話があり興味を持ち、彼の『優雅な肉体が最高の復讐である。』(幻冬舎)を図書館で借りて読んだ。 縄跳びをすることと、ジョギングをすることはいいのかなと思った。…

今野勉『宮沢賢治の真実  修羅を生きた詩人』

今野勉『宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人』(新潮社)を図書館で借りて読んだ。 この本をもとにしたテレビ番組を見て興味を持って読んだ。 宮沢賢治が保阪嘉内だけではなく、農学校の同僚の堀籠文之進にも恋心を抱いていたのではないかという話があった。抑…

山田洋次監督『母と暮せば』

録画していた山田洋次監督『母と暮せば』を見る。時間の空いたときに細切れで見る。 正直に言ってまったくおもしろくなかった。 吉永小百合がいけないのかな。 吉永小百合の出ている『おとうと』も今思えばそうだったが、吉永小百合に違和感を感じる。死にそ…

井上真偽「言の葉の子ら」、歌野晶午「陰獣幻戯」

井上真偽の「言の葉の子ら」と歌野晶午の「陰獣幻戯」を読んだ。どちらも図書館で借りた『ザ・ベストミステリーズ2017』(講談社)所収。 井上真偽というミステリー作家に興味があり、これから読もうと思うので最初に短篇を読んでみた。なかなか複雑。そして…