2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
3月のNHKの「100分 de 名著」はアーサー・C・クラークのようで、たしか『太陽系最後の日』と『幼年期の終わり』と『都市と星』と『楽園の泉』の四冊を取り上げるようだ。 いまSFを読んでいて、昔読んでおもしろかった記憶のある『幼年期の終わり』を読も…
大江健三郎『人生の親戚』(河出書房新社『日本文学全集22』所収)。 フラナリー・オコナーは好きで、この小説に彼女のことが出てくると知ってから気にはなっていながらも読んでいなかった。やっと読むことが出来た。 フラナリー・オコナーを研究している…
大江健三郎「鳥」(河出書房新社『日本文学全集22』所収)。 初期の大江健三郎は、こんな感じだったなと思った。 世間に対する被害妄想が強い。 《鳥たち》が見える、今で言うひきこもりの青年が主人公で、そこに心理学者の男がやってくる。 はじまりがす…
大江健三郎の『治療塔』(河出書房新社『日本文学全集22』所収)を図書館で借りて読む。 ほんとうは図書館で借りてこの本を読むのならば、講談社の『大江健三郎全小説』のほうが新しく、しかも続編の『治療塔惑星』も入っているのだけれど、二段組なので少…
ケン・リュウ『ケン・リュウ短篇傑作集4 草を結びて環を銜えん』(早川書房)を読んだ。 単行本で買うほどではないけれど、文庫になったらケン・リュウの作品を今後も読んでいこうと思った。 たまにものすごくおもしろいものに当たる。 「烏蘇里羆」 人知の…
エーリッヒ・フロム『悪について』(ちくま学芸文庫)を読んだ。 エーリッヒ・フロムの本は三冊読んだが、どれも興味深くおもしろい。 本の最後のほうの結論を述べるあたりで、油断しているとすごいことをどんどん言い出すので、なんだかもったいない気がし…
ケン・リュウ『ケン・リュウ短篇傑作集2 もののあはれ』(早川書房)を読んだ。 この巻はあまりおもしろい作品がなかった。 「編・訳者あとがき」に単行本発売のときに気に入った作品を三篇つぶやくというキャンペーンを行ったそうだが、僕が選ぶとすれば「…
ケン・リュウの短篇小説を引き続き読んでいる。 おもしろいものもあったり、そうでないものもあったりするが、短篇なのでそんなにおもしろくなくてもすぐに終わる。そこが良い。 長篇だとそういうわけにもいかなくて、おもしろくなくても一応最後まで読もう…
ケン・リュウ『ケン・リュウ短篇傑作集1 紙の動物園』(早川書房)を読んだ。 女性が主人公のものが多い。 未開と文明の対比を描いたようなものが多い。 「紙の動物園」 英語を話せない中国出身の母親と、アメリカで育った息子の話。 母親は折り紙で折った…
ジョージ・オーウェル『一九八四年[新訳版]』(ハヤカワepi文庫)を読んだ。 嫌な話は読むのが遅くなって、時間がかかってしまった。途中からだんだんと読む気が失せる。 「こんな世の中は嫌だな」以外に感想はない。 読んだのでもう読まなくても良い、と…
この週末は家族で旅行をしていて、温泉に入ったり街を散策したりしたのだがそのときに、タオルを中心に販売しているのになぜか古本も少しだけ置いてある店があり、そこで妻がタオルを見ている間に僕は古本を見ていた。 そんなに興味を惹かれる本はなかったの…
ケン・リュウ『ケン・リュウ短篇傑作集3 母の記憶に』(早川書房)を読んだ。 「母の記憶に」 短いものだがおもしろかった。読んだときの感想はここ。 「重荷は常に汝とともに」 高尚な神話についての文学かと思ったら、税金の話だった。 そういうことはあ…
今年はしばらく安部公房の本を読んでいこうと密かに思っていたのだけれど、『けものたちは故郷をめざす』を読んだ印象とその他の文庫作品を少し立ち読みしてみた印象では、期待するほどはおもしろくなさそうなのでやめにして、代わりに海外SF作品を読むこと…
是枝裕和監督の映画『真実』の劇中劇の原作であるケン・リュウ著「母の記憶に」を読んだ。 とても短いものだった。 十歳から八十歳まで、七年ごとに会いにくる母親を迎える娘の一人称の短篇。 《ママはたった二十六歳だった。わたしが彼女の歳だったとき、わ…
是枝裕和『こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと』(文藝春秋)を図書館で借りて読んだ。 『希林さんといっしょに。』でも思ったが、是枝裕和の本は非常におもしろい。今後も注目していく。 映画『真実』では主人公の女優が撮影しているものと…
安部公房『けものたちは故郷をめざす』(新潮文庫)を読んだ。 加藤陽子の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読んで以来気になっていたが、やっと読めた。 でもぜんぜんおもしろくなかった。 そもそもいったい何が行われているのかよく分からない場面…
エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』(東京創元社)を読んだ。 人間はいろいろなものから自由になると、今度は孤独で不安になり権威に縛られることを求めるようになるというような論だった。 《ナチズムにたいする攻撃はドイツにたいする攻撃であると感ず…
テレビを見て、ネットで在庫を確認して安部公房の『方舟さくら丸』を近所の書店に買いに行ったら無くなっていた。 アマゾンで買うほどではないし、ちょっと手に取って読めるかどうか確認したいので出回るのをしばらく待とう。新潮文庫の安部公房作品は表紙が…
NHKの「100分deナショナリズム」はとてもおもしろかった。 橋川文三の『昭和維新試論』はこれを機会に品切れじゃなくなって欲しい。中島岳志は品切れの本を選ぶということを意図的にやっているのだろう。前回もそうだった。 安部公房の『方舟さくら丸』はい…