2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧
芥川龍之介の短編集『奉教人の死』(新潮文庫)を読んだ。 「奉教人の死」以外は初めて読んだ。 イタリア人の宣教師が日本で天の岩戸の幻覚を見る「神神の微笑」と、ちょっと「藪の中」を思わせる「報恩記」が印象に残った。 「はらいそ」とか「ぢやぼ」とか…
内田樹『困難な成熟』(夜間飛行)を図書館で借りて読んだ。 編集者からの人生相談への答えという格好での本だが、内田樹が訊かれたいことを訊かれてそれに答えた感じ。 編集者は内田樹のことをよく知っている人なのだろうから、内田樹が答えやすい質問をど…
SEKAI NO OWARIのにわかファンなので彼らのインタヴューの載った雑誌「Cut」の2015年10月号を図書館で借りる。 期待したほどはおもしろくなくて、FukaseとSaoriのインタヴューだけ読んであと二人のインタヴューと四人そろったインタヴューはざっとしか読まな…
この前会社から帰って中谷美紀主演のテレビドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」をなんとなく見ていたら案外おもしろくて来週も見ようと思って録画予約した。 夏木マリの声は湯婆婆にしか聞こえない。「千と千尋の神隠し」を見る前は夏木マ…
遠藤周作『侍』(新潮文庫)を読んだ。 『侍』は支倉常長がモデルの長谷倉ともうひとりスペイン人の宣教師ベラスコの話が交互に描かれる。長谷倉の物語では主人公を「侍」と呼ぶ三人称の語りで、ベラスコの物語も最初は三人称なのだが途中からなぜかベラスコ…
録画していた、小津安二郎監督『晩春』を見た。 小津安二郎の映画のなかでは『秋日和』がもっとも好きな映画なのだが、『秋日和』の母親(原節子)を父親(笠智衆)に替えた話だった。でもやはり『秋日和』のほうがいい。 私は本音を言ってしまうと、笠智衆…
堀辰雄『菜穂子・楡の家』(新潮文庫)を読んだ。 「楡の家」はなかなかおもしろかったのだが、その続編である「菜穂子」はあまりおもしろくなかった。 私小説的な感覚で自分の感じた感情を一人称で描くのが堀辰雄は上手なのだろうと思うのだが、「菜穂子」…
昨夜、NHK教育の「ミュージック・ポートレイト」を見たあとに、NHK総合の「SONGS」を見た。 ゲストはmiwaだったのだが、過去のNHK全国学校音楽コンクールを振り返る番組だった。コンクールでは中学生に人気の歌手が課題曲を作っているらしく、アンジェラ・ア…
磯田道史の司馬遼太郎論が読みたくて、『歴史の読み解き方 江戸期日本の危機管理に学ぶ』(朝日新書)と『司馬遼太郎 リーダーの条件』(文春新書)を図書館で借りて読む。『歴史の読み解き方』は最後の「司馬文学を解剖する」だけを読み、『司馬遼太郎 リー…
遠藤周作によると、堀辰雄はモーリヤックの『テレーズ・デスケルー』を下敷きにして『菜穂子』を書いたらしく、『テレーズ・デスケルー』をちょうど読んだのでついでに『菜穂子』を読もうとしている。 そして『菜穂子』の前編であるという『楡の家』を読んだ…
フランソワ・モーリヤック『テレーズ・デスケルー』(遠藤周作訳)を読んだ。 遠藤周作を読んでいるので、彼が好きで、訳したこの小説を読んでみた。 少し読みにくい小説で、何が行われているのか最初よく分からないのだが、ロードムービーなのだなと思った…