2015-01-01から1年間の記事一覧

中野翠『小津ごのみ』

図書館で借りて中野翠『小津ごのみ』(筑摩書房)を読んだ。 おもしろくて分かりやすい本だった。 自分に分からないことは「わからない」ときちんと書いていた。わからないことを分かったようなふりをして誰かの本からの受け売りをしていないところが好感が…

小津安二郎監督『秋日和』

録画していた小津安二郎監督『秋日和』を見た。 とってもおもしろかった。 原節子でも司葉子でもなく、岡田茉莉子のことが大好きになる映画だと思う。 小津安二郎の映画は大学だったか大学卒業後だったかにいくつか見て、まあおもしろくないことはないし独特…

近藤誠『近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか?』

近藤誠『近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか?』(光文社新書)を図書館で借りて読む。 ちょっと前にこの人の、『医者に殺されない47の心得』というのを読んで、おもしろいなと思って他の本も、と思い読んでみた。 親戚のおじさんおばさんとか自…

カバー曲、村上龍『自由とは、選び取ること』

柚子茶を漬けて一週間経つが氷砂糖が解けきらない。それでもお湯で溶いて飲んでいる。甘くておいしい。 氷砂糖が解けないのは柚子が少なかったのかもしれない。きちんと計って作らなかったし。 このところ、テレビで歌番組をよく見た。 NHKの「The Covers」…

柚子茶など

この前自動車の点検を待っている間に雑誌「オレンジページ」を読んでいたら(車の雑誌とか興味がないので主婦が読みそうな雑誌をいつも読むことになる)、柚子茶の作り方が載っていたので、柚子と氷砂糖を買ってきていま漬けている(作り方)。先週スーパー…

内田樹/白井聡『日本戦後史論』

内田樹と白井聡の対談『日本戦後史論』(徳間書店)を図書館で借りて読んだ。 安倍政権がおかしいという話をこのところずっと読んでいて、たしかにその通りだと私もずっと思っているが、どうして支持するひとが結構いるのかということがなかなか納得できない…

アメリカン・ ミュージック・アワード 2015

録画していた「アメリカン・ ミュージック・アワード 2015」を見る。 アメリカのこういう、授賞式はおもしろい。知らないような(大半は知らないのだが)ひとが出てきても、なんとなくスターが登場したなという雰囲気は感じられる。 今回はプリンスが出てき…

村上龍『おしゃれと無縁に生きる』

村上龍『おしゃれと無縁に生きる』(幻冬舎)を図書館で借りて読んだ。 書店で立ち読みして、なんと大きな字なんだと思い興味を持って借りてみた。とてもおもしろかった。 もしかすると村上龍はいい作家なのかもしれない。 僕なんかが村上龍のことをずっと忘…

池田清彦『この世はウソでできている』

図書館に行くとこどものために絵本を最近は借りているのだが、『てぶくろ』という本を今回は借りた。 こどもに読んで、言葉の繰り返しの楽しい絵本だなと思っていたのだが、ちょうど今日本屋に行って鶴見俊輔の『限界芸術論』を手にして、ぱっと開いたらそこ…

高橋源一郎/SEALDs『民主主義ってなんだ?』

高橋源一郎とSEALDsの『民主主義ってなんだ?』を図書館で借りて読んだ。 SEALDs(シールズ)からは、牛田くん、奥田くん、芝田さんの三人が参加する。奥田愛基というひとはやはり凄いひとなんだなということを感じた。 あんまり期待していない本だったが、…

三島由紀夫『命売ります』

三島由紀夫『命売ります』(ちくま文庫)を読んだ。 なぜかこの本がいま売れているらしく、本屋で並んでいるので気になって読んだが、たしかに三島由紀夫の本のなかでは読みやすいが、そんなにおもしろいかなあ。三島由紀夫では『音楽』と『三島由紀夫レター…

保苅瑞穂『モンテーニュ よく生き、よく死ぬために』

保苅瑞穂『モンテーニュ よく生き、よく死ぬために』(講談社学術文庫)を読んだ。 モンテーニュにはずっと興味があって、『エセー』を読もう読もうと思いながらまだ読めていない。 この本を読んでさらに興味が増したかと言うと、そうでもない。 以前『寝る…

沢木耕太郎『流星ひとつ』

沢木耕太郎の『流星ひとつ』(新潮社)を図書館で借りて読んだ。 少し前に沢木耕太郎のものをいくつかまとめて読んだことがあったが(『ポーカー・フェース』、『貧乏だけど贅沢』、『チェーン・スモーキング』、『246』)、しかし思い出してみると読もう…

ジョージ・ノルフィ監督『アジャストメント』

ジョージ・ノルフィ監督『アジャストメント』を見た。 世の中には良いSFと悪いSFがある。これは悪いSFだ。 とにもかくにもどこでもドア。

加藤典洋『戦後入門』

加藤典洋『戦後入門』(ちくま新書)を読んだ。 とっても分厚い本なので長くかかった。 最近よくこのような、戦後政治についての本を読むので、語られる内容はだいたい同じようなものだなという感想を抱く。 いまの安倍政権に対する危機感から、このような本…

関川夏央『昭和三十年代 演習』

関川夏央『昭和三十年代 演習』(岩波書店)を図書館で借りて読む。 ちょっと三島由紀夫を読もうと思っていて、この本で関川夏央が三島由紀夫を論じているのを知り、読んでみる気になった。 三島由紀夫が松本清張の小説をある文学全集に入れるのに反対したと…

橋本治『バカになったか、日本人』

橋本治『バカになったか、日本人』(集英社)を図書館で借りて読んだ。 東日本大震災から集団的自衛権の動きのあたりまでの、そのときどきに橋本治の考えたことが、橋本治らしい文体で語られる。こんなことがあったな、という感じ。当時は切実に思っていたの…

三島、黒柳、小室

三島由紀夫の『命売ります』がとても売れているらしく、気になるので古本屋で購入。 あらすじだけしか知らないが、なんとなく平野啓一郎の『空白を満たしなさい』はこの小説の影響を受けているのではないかと、どっちも読んでいないのに妄想している。三島由…

岩田健太郎『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聞く』

岩田健太郎『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聞く』(筑摩選書)を図書館で借りて読んだ。 つい先日ひさしぶりに風邪をひき、そのあとひどい下痢になったりした。 近藤誠の本を読んだり、ネットで調べたりしていると、病院に行って薬をもらって呑むのはほ…

内村鑑三『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』

内村鑑三の『余は如何にして基督信徒となりし乎』の新訳『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』(光文社古典新訳文庫)を読んだ。 内村鑑三については、正宗白鳥が彼のことを尊敬していて、そして小林秀雄が正宗白鳥のことを尊敬しているので、小林秀雄…

野地秩嘉『高倉健インタヴューズ』

野地秩嘉『高倉健インタヴューズ』(プレジデント社)を図書館で借りて読む。 そのときどきの高倉健のインタビューをまとめたもののような印象のタイトルだが、少し違って、高倉健へのインタビューもあるにはあるが、他のまわりの人たちへのインタビューもあ…

村上龍『無趣味のすすめ 拡大決定版』

少し前に金城一紀の『映画篇』を読み、まるで昔よく聴いた歌謡曲を思い出すかのように、無性に村上龍が読みたくなり、『無趣味のすすめ 拡大決定版』(幻冬舎文庫)を図書館で借りて読む。 村上龍はあいかわらずの村上龍といった感じだった。 書いてある内容…

ざっと読んだ映画の本二冊

図書館で映画についての本を借りてきて興味のある話だけを漫然と読む。 小林信彦の『女優で観るか、監督を追うか ――本音を申せば』(文藝春秋)と川本三郎の『映画は呼んでいる』(キネマ旬報社)。 どちらも雑誌連載をまとめた本で、連載のそのときどきの映…

市川崑監督『細雪』を見た

市川崑監督『細雪』を見た。 ハッピーエンドの話になっていて、雪子の結婚も決まり、妙子も幸せになるであろうという予感で終わる。義兄は雪子のことが好きだったので、ひとりで酒を飲んで泣いている。うーん、そんな話だっただろうか。 しかし映画としては…

市川崑監督『細雪』を少々

市川崑監督の映画『細雪』を録画したので半分ほど見た。 意外に、おもしろい。 基本的に会話劇で、同じ場所での役者の会話で話が進む。昔の女優はいいなと思う。 三女の雪子を吉永小百合が演じるのだが、不気味で、どう見ても義兄の石坂浩二を誘惑していると…

高倉健と山田洋次のドキュメンタリー

NHKで高倉健の番組を見たら、高倉健のことが好きになった(「ハイビジョン特集 高倉健 千里を走る」)。 もともと好きなのだが、やはり高倉健っていいなと思った。 中国にたったひとりで行って撮影に臨むところ、映画の話と同じようにだんだんと子どもと親し…

テレビを見て本が読みたくなったりならなかったりする

娘、私、そして妻と順番に嘔吐下痢になり、今週はたいへんな一週間だった。やっと脱した。 嘔吐といえばNHKの「100分de名著」はサルトルの『実存主義とは何か』が取り上げられていて、読んだことはないがおもしろそうなので番組は見ている。番組で取り上…

ベルクソン『物質と記憶』

ベルクソンの『物質と記憶』(岩波文庫)を読んだ。 ちくま文庫で新訳が出たときも読んだが、岩波文庫で新訳が出たので読んだ。 やはり難しい。 話されていることの内容が、これまでの自分の考える考え方を大きく変えなければいけない、そうしなければ言って…

アレクサンダー・ペイン監督『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

アレクサンダー・ペイン監督『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』を見た。 老人が詐欺みたいな当選くじを持って、息子と一緒に賞金をもらいに行くロードムーヴィーだった。 大金持ちになったらしいということを聞きつけて親戚や昔の知り合いが金の分け前をも…

黒木瞳のスーパーマリオ、錦戸亮のサムライ

この前見たNHKの「ミュージックポートレイト」でもっとも衝撃だったのは、黒木瞳が宝塚を辞めて映画女優になるために25歳で東京に来たのだが、半年間ずうっと「スーパーマリオブラザーズ」をやっていたという話だ。 イメージに合わない話は印象に残る。 テ…