2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

関川夏央『昭和三十年代 演習』

関川夏央『昭和三十年代 演習』(岩波書店)を図書館で借りて読む。 ちょっと三島由紀夫を読もうと思っていて、この本で関川夏央が三島由紀夫を論じているのを知り、読んでみる気になった。 三島由紀夫が松本清張の小説をある文学全集に入れるのに反対したと…

橋本治『バカになったか、日本人』

橋本治『バカになったか、日本人』(集英社)を図書館で借りて読んだ。 東日本大震災から集団的自衛権の動きのあたりまでの、そのときどきに橋本治の考えたことが、橋本治らしい文体で語られる。こんなことがあったな、という感じ。当時は切実に思っていたの…

三島、黒柳、小室

三島由紀夫の『命売ります』がとても売れているらしく、気になるので古本屋で購入。 あらすじだけしか知らないが、なんとなく平野啓一郎の『空白を満たしなさい』はこの小説の影響を受けているのではないかと、どっちも読んでいないのに妄想している。三島由…

岩田健太郎『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聞く』

岩田健太郎『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聞く』(筑摩選書)を図書館で借りて読んだ。 つい先日ひさしぶりに風邪をひき、そのあとひどい下痢になったりした。 近藤誠の本を読んだり、ネットで調べたりしていると、病院に行って薬をもらって呑むのはほ…

内村鑑三『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』

内村鑑三の『余は如何にして基督信徒となりし乎』の新訳『ぼくはいかにしてキリスト教徒になったか』(光文社古典新訳文庫)を読んだ。 内村鑑三については、正宗白鳥が彼のことを尊敬していて、そして小林秀雄が正宗白鳥のことを尊敬しているので、小林秀雄…

野地秩嘉『高倉健インタヴューズ』

野地秩嘉『高倉健インタヴューズ』(プレジデント社)を図書館で借りて読む。 そのときどきの高倉健のインタビューをまとめたもののような印象のタイトルだが、少し違って、高倉健へのインタビューもあるにはあるが、他のまわりの人たちへのインタビューもあ…

村上龍『無趣味のすすめ 拡大決定版』

少し前に金城一紀の『映画篇』を読み、まるで昔よく聴いた歌謡曲を思い出すかのように、無性に村上龍が読みたくなり、『無趣味のすすめ 拡大決定版』(幻冬舎文庫)を図書館で借りて読む。 村上龍はあいかわらずの村上龍といった感じだった。 書いてある内容…

ざっと読んだ映画の本二冊

図書館で映画についての本を借りてきて興味のある話だけを漫然と読む。 小林信彦の『女優で観るか、監督を追うか ――本音を申せば』(文藝春秋)と川本三郎の『映画は呼んでいる』(キネマ旬報社)。 どちらも雑誌連載をまとめた本で、連載のそのときどきの映…

市川崑監督『細雪』を見た

市川崑監督『細雪』を見た。 ハッピーエンドの話になっていて、雪子の結婚も決まり、妙子も幸せになるであろうという予感で終わる。義兄は雪子のことが好きだったので、ひとりで酒を飲んで泣いている。うーん、そんな話だっただろうか。 しかし映画としては…

市川崑監督『細雪』を少々

市川崑監督の映画『細雪』を録画したので半分ほど見た。 意外に、おもしろい。 基本的に会話劇で、同じ場所での役者の会話で話が進む。昔の女優はいいなと思う。 三女の雪子を吉永小百合が演じるのだが、不気味で、どう見ても義兄の石坂浩二を誘惑していると…

高倉健と山田洋次のドキュメンタリー

NHKで高倉健の番組を見たら、高倉健のことが好きになった(「ハイビジョン特集 高倉健 千里を走る」)。 もともと好きなのだが、やはり高倉健っていいなと思った。 中国にたったひとりで行って撮影に臨むところ、映画の話と同じようにだんだんと子どもと親し…

テレビを見て本が読みたくなったりならなかったりする

娘、私、そして妻と順番に嘔吐下痢になり、今週はたいへんな一週間だった。やっと脱した。 嘔吐といえばNHKの「100分de名著」はサルトルの『実存主義とは何か』が取り上げられていて、読んだことはないがおもしろそうなので番組は見ている。番組で取り上…

ベルクソン『物質と記憶』

ベルクソンの『物質と記憶』(岩波文庫)を読んだ。 ちくま文庫で新訳が出たときも読んだが、岩波文庫で新訳が出たので読んだ。 やはり難しい。 話されていることの内容が、これまでの自分の考える考え方を大きく変えなければいけない、そうしなければ言って…

アレクサンダー・ペイン監督『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』

アレクサンダー・ペイン監督『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』を見た。 老人が詐欺みたいな当選くじを持って、息子と一緒に賞金をもらいに行くロードムーヴィーだった。 大金持ちになったらしいということを聞きつけて親戚や昔の知り合いが金の分け前をも…