2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
NHKのドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』をすべて見た。 松坂桃李主演のドラマで、松坂桃李は『湯を沸かすほどの熱い愛』を観て以来注目はしているのだけれど今回このドラマを見始めたのは脚本が渡辺あやだったからで、『ジョゼと虎と魚たち…
(双葉文庫)">連城三紀彦『人間動物園』(双葉文庫)を読んだ。 とってもおもしろかった。 が、ミステリーというのはタネ明かしをしなければならない手品のようなもので、手品はタネ明かしをされると「なぁんだ」と言われて終わってしまう。 ものすごくおもし…
吉川英治『新・平家物語(十八)』(新潮文庫)を読んだ。 もうあまりきちんと読めている、という感じではないが、義経が逃げていて可哀想な話になっている。 どうしてこんなふうに兄と敵対関係になってしまったのかよくわからない。ほんとうは何か義経の側…
堀江敏幸『なずな』(集英社文庫)を読んだ。 堀江敏幸に子どもがいるのかどうかわからなかったのだが、文庫のカバーのそでの部分に「イラストレーション/堀江 栞」とあり、この文庫のいかにも子どもの落書きのような表紙が堀江栞という人物によって描かれ…
堀江敏幸の『なずな』という小説を読んでいる。 三か月くらいの赤ん坊を弟から預かっている独身男性の話で、読んでいるとこのくらいの赤ちゃんはこんな感じだったかなと思い出し、懐かしい気持ちになる。堀江敏幸は独身なのだと思っていたが、子どもを育てた…
堀江敏幸『めぐらし屋』(新潮文庫)を読んだ。 主人公が蕗子さんという浮世離れした女性で、ずっと昔に読んだ川上弘美の『センセイの鞄』の主人公もこんな感じだったかなと思った。あちらはツキコさん。 他の小説と同じでやっぱり取り立てて何も起きないの…
ずっと気になっていた三浦哲哉の『食べたくなる本』(みすず書房)を図書館で借りて読んだ。 料理のレシピが書かれた本が僕もわりと好きで図書館で借りたり買ったりもするのだが、この本は料理研究家について書かれた本なので気になっていた。 こんなにも料…
堀江敏幸『燃焼のための習作』(講談社文庫)を読んだ。 『河岸忘日抄』の主人公とファックスでやりとりする枕木という人物が今回は主人公だった。 枕木の探偵事務所で、彼と事務所で働く郷子さんと客の熊埜御堂(くまのみどう)氏の三人がコーヒーを飲んだ…
堀江敏幸『河岸忘日抄』(新潮文庫)を読んだ。 読んでいられるので読むが、もうちょっとガツンと来るものがないかなと思わないわけではない。 一時期の大江健三郎の小説を吉本隆明は本を読むだけの小説と言って批判していたように記憶するが、堀江敏幸のこ…
開高健の『輝ける闇』(河出書房新社『日本文学全集21』所収)を図書館で借りて読んでいたが、私にとってどうでも良いことしか書かれていない気がしてきたので百ページほど読んだがやめる。 ベトナムに行って起きた出来事をただただ書いているという印象だっ…
堀江敏幸『その姿の消し方』(新潮文庫)を読んだ。 こんなのいったい誰が読めるんだろう。 私は読めるけど。 そのような読み方がこの本の唯一の読み方のように思える。私だけにしか読めないという特権的な気分にさせる。 『嘔吐』の作者の名前が書かれてい…
堀江敏幸『雪沼とその周辺』(新潮文庫)を読んだ。 いつも秋田のなまはげのようにおもしろい本はないかと探しているのだが、この本は雑誌「&Premium」に出てきたと思う。誰の推薦かは忘れてしまった。 『雪沼とその周辺』は連作短篇集で、それぞれの短篇で…
伊丹十三『再び女たちよ!』(新潮文庫)を読んだ。 気になっていた伊丹十三のエッセイ集を三冊読んでみたが、もっともおもしろかったのは最初に読んだ『女たちよ!』だった。読もうと思えばもう少し文庫で読めるが、もうこのへんでいいかな。
日野啓三の「向う側」(河出書房新社『日本文学全集21』所収)を読んだ。 日野啓三を読むのは初めて。これまで大岡昇平の日記などで名前を目にすることはあったが、書店で本を目にすることはないので読んだことがなかった。いまとなっては「忘れられた作家」…
井上靖の『石濤』に収録されている短篇小説を単行本が手に入りづらいので『井上靖全集 第七巻』(新潮社)を図書館で借りて読んだ。 単行本に収録されているものをすべて読もうかと思ったが、あまりおもしろそうではないものもあったので二つだけ読んだ。 「…
伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)を読んだ。ずいぶん前から気になっていたのだが、やっと読むことが出来た。 古い本なので(これより古い本なんて幾らでもあるので、この場合の「古い」というのは自分と地続きでいながら「古い」というような意味…