2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧
中野孝次『ローマの哲人 セネカの言葉』(講談社学術文庫)を読んだ。 セネカの『倫理書簡集』に興味があり、この本で取り上げられているのでどんなものか読んでみた。 確かに取り上げられているのだが、中野孝次の気に入ったところを少しだけ訳し、あとは中…
宮下志朗『モンテーニュ 人生を旅するための7章』(岩波新書)を読んだ。 ちょっとだけモンテーニュについて詳しくなった。 いま僕は『エセー』の第1巻(翻訳は7冊なのだが、原書は全3巻)を読んでいるのだが、第3巻からの引用が多かったように思う。最…
「哲学することとは、死に方を学ぶこと」 徳であっても、その目標は快楽であるという話が印象に残った。 一瞬で終わり、われわれのあずかりしらないものである死をあまりに恐れるのは間違っているという話がルクレティウスの引用を交えてなされる。 その通り…
ディケンズ『大いなる遺産(下)』(新潮文庫)を読んだ。 上巻を読んだとき謎だった「トウキョウクノコ」は「当教区の故」だった。 この物語の良さが僕にはやはりよくわからない。 最初から分かっている話をえんえん読まされている気がする。 ミス・ハヴィ…
昨夜『エセー』を読んでいたとき、と、そのあとここに書き込んでいたとき、すでにふらふらしていた。 ふらふらしていて、内容もあまり理解できなかったし、感想ももっと書こうと思ったのに一行しか書けなかった。 久しぶりにビールを飲んだからかなと思って…
「恐怖について」 恐怖は異様な情念である、という話。
「何人かの使節たちのふるまいについて」 ここでは考えさせられることが二点あった。 ひとつは、自分の専門としていることについてはあまり他人に語らないということ。 それは秘密にしておきたいというよりもどこかでその知識を低く見ていて、あまり他人に話…
「臆病を罰することについて」 臆病のせいで何かをやってしまった場合は、悪意でやったのではないのだから罰さなくても良いこともある、というような話。
「理由なしに砦にしがみついて、罰せられること」 小さなことにこだわりすぎて大きなものを失わせた人はその責任をおって処罰されるという話。
ヒッチコック監督『ハリーの災難』を観た。 ヒッチコックが自作のなかではこの作品が一番好きだというようなことを言っていた(と思う)ので、観たいと思いながらずっと観ていなかった。テレビで放送したので録画して観た。 死体を埋めたり掘ったりを繰り返…
「国王たちの会談における礼儀」 《客の気分を一度だけ損ねるほうが、毎日、自分に腹を立てているよりもましではないか。》(93頁)に大いに同意する。 礼儀のために自分が不自由になるのは僕も嫌です。 それでも最後は礼儀の良さについてもきちんと言及す…
「揺るぎのないことについて」 恐怖を感じて逃げることは別に悪いことではない、という話。 またカール五世が登場した。よく出てくる。 何か歴史的な話が書かれているかと思い、買ってあった宮下志朗の『モンテーニュ』(岩波新書)を読み始めた。 とてもお…
「さまざまな予言について」 やはりだんだんと歴史を知らないことでよく分からない話があるということが分かってくる。 カール五世というのがどういう人だか(どこの国の人だか)分からないので、誰と戦ったのか分からない。フランスと敵なのかどうかも、た…
「口のはやさと口のおそさについて」 僕はどちらかといえば口のはやいほうである。この場合のはやいとは、早口と言う意味ではなくすぐに言葉が出てくるというほどの意味である。 あの人は口がはやくて、あの人は口がおそいな、というのはそれぞれの人の印象…
夜中に窓を開けていると最近特異な匂いがしてきて、ちょっといやだなと思って、窓を閉めてもまだ匂ってきて、何の匂いだろうと思っていたら、リビングに置いているサンスベリアがいま花を咲かせていて、その匂いだった。 もう何年も置いているが、花を咲かせ…
「暇であることについて」 《目標の定まらない魂は、さまようしかない》(62頁)と言って、目標をもってきちんと生きていかなければならない、と言いながら、自分は引きこもって生活して、さまざまな妄想が出てきてしまっている、という話。 モンテーニュ…
「われわれの行動は、その意図によって判断される」 タイトルも良い。 《意志以外に、われわれが支配できるものはない》(59頁)のだから、死ぬときになって死後のことは知らんというような、生きているときと整合性のとれない発言をすべきではない、とい…
「交渉のときは危険な時間」 ひとつ前の話の続き。 戦いのときはどんな手を使っても良いという考えと、卑怯に勝利したのでは勝ったことにならないという考えが述べられる。 モンテーニュの考えは後者。
「包囲された砦の司令官は、そこから出て交渉すべきなのか」 タイトルのわりには結論のない話だった。 交渉すべきか、すべきでないか、という話ではない。 卑怯に勝っても勝ったことにはならない、というようなこともある、というくらいの話だった。
NHKの番組「100分de名著」のテキストである、先崎彰容『吉本隆明 共同幻想論』(NHK出版)を読んだ。 最後のほうは『共同幻想論』以外からの話だったが、吉本隆明の思想がわかりやすくまとめられていたように思う。 良い本だったと思うがその上で疑問に思っ…
「本当の目的がないときには、魂はその情念を、いつわりの対象に向かってぶちまけること」 怒りに我を忘れるといえば、僕は、『風の谷のナウシカ』の目の赤くなった王蟲(オウム)と、うちの娘を思い出す。 怒りだすと手が付けられなくなり、何を言っても怒…
「われわれの情念は、われわれの先へと運ばれていく」 自分が死んだ後のことまで考えるのは愚かなことだ、というのが基本的に言いたいことなのだろうか。 話があちこちに飛び、何が言いたいのか明確には分からない。 自分の陰部を絶対に人には見せなかったマ…
「悲しみについて」 まだ二つ目だが、このひと(モンテーニュ)に付いていくことに決めました。 私は娘(八歳)に優しかったりも厳しかったりもするのだが、どういうときに自分がものすごく腹を立てているかを冷静に考えてみると、たいして悲しくもないこと…
フレデリック・ルノワール『生きかたに迷った人への20章』(柏書房)を読んだ。 たいへんたくさんのことが語られるので、追いかけていくのがなかなかたいへんなのでもあるが、とてもわかりやすく語られる。 アリストテレスの『ニコマコス倫理学』からの引用…
これからモンテーニュの『エセー』を白水社の宮下志朗訳で読んでいく。 長いものだし、どこまで読めるか分からないので少しずつ記録しておく。読んだのが第1巻第1章であればタイトルに(1・1)と書く。 フレデリック・ルノワールの本を読んでいるとモン…
今月のNHKの番組「100分de名著」で取り上げられる著作は吉本隆明の『共同幻想論』で、解説は先崎彰容だからテキストも彼が書いているのだと思う。 書店でテキストを立ち読みしているととても詳しく書かれていて読み応えがありそうなので今回は買ってみようと…
フレデリック・ルノワール『お金があれば幸せになれるのか 幸せな人生を送りたい人への21章』(柏書房)を読んだ。 ストア派の哲学者、モンテーニュ、スピノザを順番に読んでいこうかと思った。しかしスピノザはやはり難しいのだろうなと思っている。モンテ…
デカルト『情念論』(岩波文庫)を読んだ。 喜びや怒りなどの感情をすべて血液の流れに起因すると考えることは、いったいどういうことなのだろうか、と思った。 そのように考えることで自分の情念はたいしたものではない、と考えることができるようにも思う…