2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

中島岳志『「リベラル保守」宣言』

中島岳志『「リベラル保守」宣言』(新潮文庫)を読んだ。 保守というものの印象が最近ものすごく悪いのだが、この本を読むと保守というのはいいものだと思った。 人間が作るものは不完全であるのでその時々に応じた改革を行っていくというのが保守らしい。…

中島岳志『親鸞と日本主義』

中島岳志『親鸞と日本主義』(新潮選書)を読んだ。 倉田百三のはちゃめちゃな生活が凄いと思った。正妻を含む女性三人と同居して、それぞれとの間に出来た子どもも一緒に育てていたというのはいまではちょっと考えられないなと思った。自分の強い性欲に罪悪…

成瀬巳喜男監督『流れる』

成瀬巳喜男監督『流れる』を見た。 とってもおもしろくて夢中で見ていられた。 女優がたくさん出ていて、すごい。ちょっと”女優あたり”(食あたりみたいなもの)しそうな感じだった。 田中絹代と山田五十鈴と高峰秀子と杉村春子と岡田茉莉子を同時に見られる…

川本三郎『成瀬巳喜男 映画の面影』

川本三郎『成瀬巳喜男 映画の面影』(新潮選書)を読んだ。 成瀬巳喜男の映画はまだ二本しか見ていないけれど、とても興味深く思っている。 見ていて退屈することもないし、嫌な気持ちになることもない。 代表的なもの以外では、『女が階段を上る時』と『乱…

ジョン・カーニー監督『はじまりのうた BEGIN AGAIN』

ジョン・カーニー監督『はじまりのうた BEGIN AGAIN』を見た。 いい曲があって、そのアルバムを作っていく興奮を描くもので、同じ監督の『ONCE ダブリンの街角で』と同じようなものなのだが、『ONCE ダブリンの街角で』のほうがよかった。どちらを先に見るか…

倉田百三『出家とその弟子』

倉田百三『出家とその弟子』(新潮文庫)を読んだ。 有名な本で、学校でも名前は習ったように思うが、いままで読んだことがなかった。 親鸞とその弟子の唯円、そして親鸞の子どもの善鸞などが出てくる。 親鸞は宗教的な師匠なので、もっと謎に包まれた、深い…

『刑事ゆがみ』と『オトナ高校』

新しく始まったテレビドラマ『刑事ゆがみ』と『オトナ高校』を見た。 『刑事ゆがみ』は神木隆之介と浅野忠信という見たことのない組み合わせで興味深かったので初回を見た。 浅野忠信がだぼっとした背広でふざけた態度をする。これはものすごく誰かを思い出…

司馬遼太郎『花神(上)』

司馬遼太郎『花神(上)』(新潮文庫)を読んだ。 村田蔵六の生涯を描く。 司馬遼太郎は、どこかの段階で坂本竜馬の生涯を描いたようにはもう描くまいと決めたのだと思う。 主人公に感情移入してロマンティックに興奮させて感動させるようなことを、たぶん恥…

成瀬巳喜男監督『乱れる』

成瀬巳喜男監督『乱れる』を見た。 若いころの加山雄三って長嶋一茂に似てるなと思った。長嶋茂雄と加山雄三って似てるんだろうな。 確か何かの映画の本を読んでいたときにこの映画が出てきて、気になっていたのだが、そのときにどういう取り上げられ方をし…

保坂和志『小説の自由』

保坂和志『小説の自由』(中公文庫)を読む。 とってもおもしろかったというほどではないが、半分くらいまではおもしろかった。小津安二郎の映画に付いて語っているあたりは読んでいて楽しかった。 おそらくカポーティの『冷血』の話あたりからあんまりおも…

ジョン・カーニー監督『ONCE ダブリンの街角で』

ジョン・カーニー監督『ONCE ダブリンの街角で』を見た。 音楽がとてもいいのでそれだけで見ていられる。 肉体関係になかなか発展しないし、肉体関係に発展する可能性もかなり低くして、それでも恋愛映画にしているのがいいと思った。 ビデオカメラを買って…

菊地成孔『ユングのサウンドトラック〈ディレクターズ・カット版〉』

菊地成孔『ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本〈ディレクターズ・カット版〉』(河出文庫)を読んだ。 この本の単行本を図書館で借りて読んだことがあるのだが、少し前にこの人の二冊目の映画の本『菊地成孔の欧米休憩タイム』を読んで…

選挙前

衆議院選挙が近くなって、テレビをよく見ている。 ちょっと前までどこに入れたらいいのかよく分からなくなっていたのだが、小池百合子がわかりやすいくらいの悪役になってしまったので、そして枝野幸男がとても印象がよくなってしまったので、投票しやすくな…

デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』

デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』を見た。わざわざツタヤに入会して見た。 初めのほう、ちょっと退屈したが、途中から(途中から字幕ではなく吹き替えに変えたのでそのせいかもしれないが)、おもしろくなって最後まで退屈せずに見られた。 ジャ…