2017-01-01から1年間の記事一覧
岩井俊二監督『リップヴァンウィンクルの花嫁』を見た。 岩井俊二の映画は好きなのだが、この映画も岩井俊二風の描き方でたらたらたらたら描かれる。とても長い。 とても「もう一度見たい」とは思えないが、岩井俊二風を感じたいときに一部を見てもいい。だ…
幸田文『流れる』(新潮文庫)を読んだ。 成瀬巳喜男監督の映画『流れる』を見て、その原作を読みたくなり読んだ。 先に映画を見たので映画の配役で読んでしまう。 染香は杉村春子がしゃべっているようにしか読めなかった。勝代は映画では高峰秀子なのだが、…
柳宗悦『南無阿弥陀仏 付 心偈』(岩波文庫)を読んだ。 仏教入門書である「南無阿弥陀仏」に、短文のうた「心偈(こころうた)」が付いている。案外「心偈」が良かった。 柳宗悦の本は以前読んだことがあるけれどあまり惹かれず、読んでいなかった。中島岳…
今期のテレビドラマは『刑事ゆがみ』と『監獄のお姫さま』のふたつを見ていたが、どちらもおもしろかった。 『刑事ゆがみ』はオチが性癖というか、性の好みというか、そういうものが原因であることが多く、「ちょっとワンパターンだな」と思うこともあったが…
昨日たまたま見たテレビ番組の『金スマ』で比企理恵がダイエットして痩せていくのを見ていて、これはすごいと思い、今日本屋で「昨日のテレビで比企理恵さんと歌手のジェロさんがダイエットして三ヶ月で20キロくらい痩せてた、あのダイエットの本をくださ…
司馬遼太郎『花神(下)』(新潮文庫)を読んだ。 花神とは、中国語で花咲爺のことらしい。 そこだけ「へえ」と思って、あとは印象に残っていない。 大村益次郎は暗殺されて、それでもすぐには死なないで、最後は敗血症で死んでしまった。 来年の大河ドラマ…
アレハンドロ・G・イニャリトゥ 監督『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 』を見た。 映画を見る前にNHKの「100分de名著」を見ていて、レムの『ソラリス』で過去の記憶の人物が実体化して現れるという話を聞いていたので、バードマンもそ…
親鸞の書いた手紙をまとめた阿満利麿『親鸞からの手紙』(ちくま学芸文庫)を読んだ。 親鸞について興味があり、少しずつ本を読んでいる。 手紙などを読んでみたら、そのひとが身近に感じられて、そばで話している感じになるかと思って読んではみたがなかな…
菊地成孔・大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校 上』(河出文庫)を読んだ。 娘がピアノを習っていることもあり、家にピアノがあるので少し音楽の勉強をしようかと思い、また菊地成孔の映画の本を読んでおもしろかったので音楽の本も、と思い読んでみた。 音楽…
そろそろ見ておかないと噂話だけですべての内容が分かってしまいそうで、新海誠監督『君の名は。』を見た。 評判通りとってもおもしろかった。 近年見た映画の中でも、そしてアニメ映画という限定をつけなくても、すごくおもしろい部類に入る。 この映画を語…
中島岳志・若松英輔『現代の超克 本当の「読む」を取り戻す』(ミシマ社)を図書館で借りて読む。 福田恆存の『人間・この劇的なるもの』を読んだので、『人間・この劇的なるもの』が題材に取り上げられているこの本を読んでみたが、福田恆存についてはあん…
ちょっと前のニュースで来年の大河ドラマ『西郷どん』のナレーションが市原悦子から西田敏行に変わるという話があった。 市原悦子の『まんが日本昔ばなし』みたいな語りの大河ドラマを見たかったなととても残念に思った。 まったく見る気も録る気もなかった…
ラッセル『ラッセル幸福論』(岩波文庫)を読んだ。 『幸福論』というとアランのものが僕は好きで、一時期熱心にアランのものを読んでいたことがあるが、NHKの「100分de名著」でこの本が取り上げられていたので読んでみた。 常識的なことを書いていて、と…
小津安二郎監督『宗方姉妹』を見た。 小津安二郎っぽくない感じの映画だった。 結末の田中絹代がどうにも腹の立つ感じで、なんだよそこまでやっておいて上原謙のところに行かないのかよ! と思った。 田中絹代の夫の山村聡が小津安二郎の映画ではあんまり出…
福田恆存『人間・この劇的なるもの』(新潮文庫)を読んだ。 シェイクスピアの話が多く、しかしその間から聞こえてくるこの人の理屈が、ものすごく難しくて僕には分かりにくいのだけれど、なんだかすごく良いことを言っているような気がして理解したいという…
ケネス・ロナーガン監督『マンチェスター・バイ・ザ・シー』を見た。 とてもおもしろかった。 主人公がどれほどの悲しい経験を過去にしたのか、期待し、恐れていたのだが(あまりにもひどい経験過ぎて見る気を失う場合もあるので)、確かに悲しくはあるが、…
録画していたウェス・アンダーソン監督『グランド・ブダペスト・ホテル』を見た。 お伽噺のような話で、あんまり好きな感じではなかったけれど、他では見ないような映画だったので興味深かった。 知っている映画で言えば、ティム・バートンの『ビッグ・フィッ…
佐藤信介監督『デスノート Light up the NEW world』をテレビで見た。 もう「デスノート」は食い散らかされてしまって、ぜんぜんおもしろくもなんともないお話になってしまった。 六冊もデスノートを出す必要はあったのだろうか。一冊でも良かったのではない…
司馬遼太郎『花神(中)』(新潮文庫)を読んだ。 長州藩が幕府軍と戦うのだが、村田蔵六の采配がすごいという話が続いている。 正直に言うとあんまりおもしろくないのだが、あと一冊なので最後まで読んでおこう。
カズオ・イシグロ『忘れられた巨人』(ハヤカワepi文庫)を読んだ。 楽しみにしていた新作で、文庫になるのを待っていたらちょうどノーベル賞を獲って本が山積みされていた。 でもちょっとこれは難しい、何が言いたいのかよくわからない、思わせぶり、といっ…
ジャ・ジャンクーの映画『山河ノスタルジア』を見ていたら何度が餃子を作る場面や食べる場面が出てきたので、餃子が作りたくなり今日作ってみた。 ほんとうは土曜日の昼に、白ごはんも食べずに水餃子だけを、おかずとしてではなく主食として食べたいと思った…
福田恆存『人間の生き方、ものの考え方 学生たちへの特別講義』(文藝春秋)を図書館で借りて読んだ。 四つの講演が収録されている。 福田恆存のものを読むのは初めてなのだがどれもとても興味深く読んだ。 《記念日にするのならひそかに自分の心の中で、「…
成瀬巳喜男監督『乱れ雲』を見た。 とても不思議な話で、夫を交通事故で亡くした妻がその加害者と恋に落ちる話だった。 恋愛感情を抱きにくい相手とどうやって距離が縮まっていくかというのが見どころだと思うが、いまいちよくわからなかった。加山雄三が司…
ジャ・ジャンクー監督『山河ノスタルジア』を見た。 とても長い映画を見たように感じる。退屈したというわけではない。 しかし何が言いたいのか実は良く分からない映画だった。 「母親に会えなくて悲しい」とか「久しぶりに会えて嬉しい」とか「父親とは性格…
成瀬巳喜男監督『女が階段を上る時』を見た。 加東大介に完全に騙された。 太った男に悪い人はいないと思ったのに、騙された。もう太った男は信用しないようにしよう。 高峰秀子が可哀想すぎる。 女が生きていくのはたいへんだ。 バーで稼いで家族に二万円を…
川端康成『山の音』(『ちくま日本文学全集 川端康成』所収)を読んだ。 成瀬巳喜男の映画を見て興味を持ち、昔買って読んだ本を引っ張りだして読んだ。 途中何度ももう読むのをやめようか、と思ったが読み終えることが出来た。 ものすごく退屈というわけで…
中島岳志『「リベラル保守」宣言』(新潮文庫)を読んだ。 保守というものの印象が最近ものすごく悪いのだが、この本を読むと保守というのはいいものだと思った。 人間が作るものは不完全であるのでその時々に応じた改革を行っていくというのが保守らしい。…
中島岳志『親鸞と日本主義』(新潮選書)を読んだ。 倉田百三のはちゃめちゃな生活が凄いと思った。正妻を含む女性三人と同居して、それぞれとの間に出来た子どもも一緒に育てていたというのはいまではちょっと考えられないなと思った。自分の強い性欲に罪悪…
成瀬巳喜男監督『流れる』を見た。 とってもおもしろくて夢中で見ていられた。 女優がたくさん出ていて、すごい。ちょっと”女優あたり”(食あたりみたいなもの)しそうな感じだった。 田中絹代と山田五十鈴と高峰秀子と杉村春子と岡田茉莉子を同時に見られる…
川本三郎『成瀬巳喜男 映画の面影』(新潮選書)を読んだ。 成瀬巳喜男の映画はまだ二本しか見ていないけれど、とても興味深く思っている。 見ていて退屈することもないし、嫌な気持ちになることもない。 代表的なもの以外では、『女が階段を上る時』と『乱…